食材の納品時に業者さんに情報を聞き出す事でいろんな情報を仕入れることができます。
先の仕事もはかどるよ。
なぜなら業者さんは他の飲食店に出入りしていることが多く、他の店の情報を多く持っているからです。
その情報を知ることでライバル店の動向もわかっていきます。
また流行っている店や儲かっている店などがわかっていきます。
私は一時期、ホテルより多い仕入れを行い、業者さんにとって少し驚かれたことがあります。
「イウラさん!○○○ホテルより仕入れが多いんですけど笑」
「すごいですね~」「ありがたいことです」など
逆に私も「どのホテルより仕入れが多いの?」って聞くこともできます。
あっ!!今はちまちまと書き物をしているおじさんですよ
逆に私と同じように仕入れ状況から儲かっている店や流行っている店を調べる料理長さんもいます。
みんな考えることは同じ。。
このように業者さんは仕入れ状況から他の飲食店の情報を持っています。
店の業種、業態によってはどんな料理を出しているのかある程度分かっていきます。
仕入れる量により流行っている、儲かっている店、そこからどれくらいのお客の入りなのか?それがわかってきます。
このようなことから業者さんには業者さんの独自の情報を持っています。
業者さんから聞き出す情報ではあなたが聞く内容によっては結構有益なことが多いのです。
また、あなたが先でほしい食材をあらかじめ業者さんに提示しておくことで優先的に食材をキープしてくれるようになります。
あらかじめ提示しておくと業者さんも準備しやすくなるし、話が早くなりますからね。
すると先で使いたい食材に困らなくなります。
(そのためには先でメニューを決めておく必要がありますけどね)
そんなわけで、今回の記事は「あまり表には出てこない話。。他の店の情報を知るには業者さんに聞け!なぜなら色んなことがわかるから」
というお話をしていきます。
これは私が料理長をしていた時にやっていた行動なのでリアリティのある話だと思う。
今現在、料理長をやっている人、これから料理長を目指そうとしている人にとって役に立つ内容ではないかと思う。
そしてどんな情報から先の仕事に役立つのかを話をしていこうかと思います。
そして業者さんへの感謝も述べています。。
普段言えない感謝の気持ち。。。ブログで書きました^^
目次
情報を知るのは無料でできます
食材の納品時に業者さんと話をすることってありますよね。
そんな時にどうやって情報を聞き出すのか?
食材の納品時に業者さんに何を聞くのか?
それによって得られる情報が変わっていきます。
まずあなたにとって業者さんに聞きたいことはなんでしょうか?
- 「それは先に使う食材についてですか?」
- 「それともほかの店の仕入れですか?」
- 「ライバル店はどんな料理を出しているのかについて?」
- 「どんな食材を仕入れているのかについて?」
- 「仕入れの量?」
何を聞くかによってこれからのあなたの仕事は変わっていきますが、ただ一つ言えることは
あなたが聞き出す情報は全て無料です!!
無料なら業者さんにいろんなことを聞き出すべきです!
業者さんも仕事ですから絶対に教えてくれます。ただ聞くにも上から目線で聞くのはよろしくない。。。
また聞き方もあります。
あからさまにならないように聞いていきましょう。
だって業者さんはあなたの部下でも後輩でもないし、奴隷でも召使いでもない。
あなたとビジネスを一緒にしている事業パートナーだっていうことを忘れないでほしいと思います。
業者さんも忙しいし、この業界も深刻な人手不足に悩んでいるんですからね!
そんな中わざわざ調べてくれるんだから当たり前に思わないようにしましょう。
感謝の気持ちを忘れずにしましょうね。
もしも話ができない状況なら・・・?
業者さんと話ができない状況はあると思います。
例えば、夜営業のみの店とか、そんな店の場合は大半が、食材の納品が先にされていると思います。
そんな時って情報を聞き出せないし、話もできませんよね?
そんな時は日を作って会って話をするとか、電話で話をするとか、とにかく業者さんとのコミュニケーションが大切です。
コミュニケーションがないと信頼関係も生まれてきません。
後々トラブルにならないように業者さんとはしっかりコミュニケーションはとっておきたいところです。
どうやって話しかける?
まずは社会人としてあいさつは当然です。そこから話をするきっかけは生まれます。
何でもいいんです。話しかけるのは「毎日暑いですね」とか「最近どう?」とか何でもいいです。
特にこの行為は料理長は当然ですが、それ以下の人たちにも実践してもらいたいです。
そうすることで知らない人が配達するよりどんな人が配達をするのか少しづつですがわかってくるからです。
わかってくると少しずつですが、どんな人なのかわかります。
年齢とか話す雰囲気とか従事する業界の情報がどれくらい知っているのかわかるようになります。
話しかけないとあなたの知りたい情報がわからないままになってしまいます。
まずは自分で知りたい情報を取っていくには話しかけてみること!
これがないと始まりませんよ。
業者さんは運び屋だけど運び屋ではない!!
業者さんは人間です。ロボットではありませんし、FAXを送れば勝手に持ってきてくれますが、自動販売機ではありません。
時には配達が遅れたり、指定した食材がちゃんと納品されていないことだってあるかもしれない。
そんなミスは誰にでもあることです。
そんな時は業者さんを責めてしまうかもしれませんが、問題を起こしてしまうのは業者さんだけではありません。
もしかしたら発注するあなた側にも問題があるのかもしれない。。
例えばこんなこと
- FAXがちゃんと送れていない
- 読めない字で書いてある
- 受注発注の食材をいきなり頼む
- 特殊な食材を何の前触れもなしに頼む
など、確認不足による手違いや発注漏れ、誤字脱字による納品ミスなどを防ぐため、こちら側が対処できることだってできます。
業者さんは運び屋ですが、手違いによるものは対処できないのでこの様なことがないようにこちらもミスを防ぐ努力をしましょう。
業者さんのためにね!!
これをすることで自分にも返っていきます。
業者さんはFAXの内容から準備するので会社の広大な敷地内から商品を引っ張って準備するので大変なんですよ。
これは業者さんの敷地を見学に行った人しかわからないですよ。
業者さんは運び屋ですが、運ぶ以外にも気を使うことだってあるんですから。
料理に気を使うのと同じことだと思いません?
私はそう思うけどなぁ。。。
業者さんと信頼関係を結ぼう
業者さんと信頼関係を結ぶには意識を変えていくことです。
それは同じ職の業界に携わる事業パートナーとして接することです。
業者さんは確かに私たちから見たら下請けかもしれません。
ですが、食材を持ってきてもらわないとあなたは仕事ができません。
どんなに忙しくても「大雨、台風」でも、食材を配達してくれます。
業者さんがちゃんと配達してくれるからあなたは仕事ができるんです。
これを当たり前に思わないこと!!
日によっては配達が遅れることがあるかもしれません。
そんな時は必ず理由があるはずです。
そのためには予め早目に発注しておくとか対処方法はいくらでも考えることはできます。
これができるとお互い仕事がスムーズに進んでいきます。
スムーズになっていくとお互いストレスのない関係になっていきます。
そこから徐々に信頼関係は生まれてくるものです。
信頼関係が生まれると。。。
業者さんとの信頼関係が生まれるとこんな仕事もくれます。
- 誕生日ケーキの依頼
- 変わった食材のメニュー提案
- 業者内の料理コンテストの参加
このように配達だけの関係から人間的なお付き合いに発展していきます。
誕生日ケーキは毎年頼まれました。
これは個人的な仕事なんですが、いつも無理を言って助けてくれる業者さんへの恩返しの気持ちを込めて作ったものです。

これとか
こんなものも。。。

マジパンについて書いた記事はこちらです。
↓
また業者さんが持っている商品からどんなメニュー例ができるの相談の依頼もあります。
私グルメサイトのぐるなび担当者と仲が良かったのでぐるなびの取引業者さんの商品からメニューを作成をしたことがあります。
トマトぱっ葉という商品で作りました。
こんな商品です。
↓

この商品はロスになりそうなトマトを濃縮して葉っぱ状にした商品です。
海苔みたいな感じです。
こちらの社長さんと話をしたことがあるのですが、何でも濃縮し葉っぱにできるらしいです。
広島県廿日市市にある会社です。
もし気になるなら!!
↓
詳しくは以下のぐるなびの販売リンクからみるといいでしょう。
で、私が作ったのは以下の商品

こちらは「トマトとスイカのカクテル トマトぱっ葉のコルネ」という商品です。
トマトぱっ葉でコルネ状にして巻き寿司みたいにしました。
自分で言うのなんですが。。。
食べにくそう。。。笑
またインパクトを求めた結果。。。
↓

スルメいかを丸ごと使いました。。。笑
「スルメイカのリピエーノとトマトぱっ葉のカネロニ仕立て」
という強引な料理も作りましたぁ。。。笑
完成度低くて済みません。。。
だって会社内で利益にならないことは基本的に会社の厨房でやってはいけないことなので、他の場所を借りて作らなくてはならなかったのです。
そんなわけで厨房機器メーカーさんに場所を借りてやったもんだから完成度が低くなってしまったのです。。
時間も限られていたしね。。
これはぐるなびの人と信頼関係ができていたからできることですよ。
これは業者さんの営業マンから依頼がありました。
これは個人的に受けたのですが、普段からお世話になっている業者さんへ感謝の気持ちとして無償で引き受けました。
やるやらないは個人の自由ですが、私は会社に属する人間としての付き合いではなくて人として付き合っていきたいから引き受けました。
なにやら会社内で料理コンテストがあったらしく賞に入賞すればいいことがあるとか。。
もちろん使用する食材に縛りはあったので、こんな提案をしました。
(こちらは実際に渡したデータです)
↓

そんなわけで作ったのがこちらです。
↓
「マグロのタタキを使ったラグーソースとカポナータとカダイフ」

マグロのたたきラグーソースにしてみました。
またトマトジュースを売りたかったらしいのでカポナータに使いました。
カダイフは私が個人的に持っていて持っていてもしょうがなかったので使いました。。。笑
こちらも業者さんの会社内で作ったので完成度低し。。。
でもこんな料理でも入賞しましたよ
それについて書いた記事はこちらです。
↓
※今は更新すらしていない私の練習ブログです
ごちゃまぜブログなので何書いているかよくわからないブログですが気が向いた遊びに来てやってください
私事なんですが一応月間1.5万PVは稼いでくれてます。。
えへへ。。。笑
こんな感じで仕事の依頼が来ます。
また一緒にゴルフの打ちっぱなしに行ったこともあるし、もちろん飲みに行ったこともありますよ。
損得ではなくて感謝すれば感謝されるし、枠を超えたお付き合いもできるようになります。
そんな付き合いができるようになると、そこからもっと深い情報を知ることができるようになります。
信頼関係を育てるのはそれ目的ではないですけどね。。。
業者さんが持っている情報とは?
業者さんが持っている情報はそれぞれ違いますが、
- 海の情報・・・海のシケぐわいによる魚の価格変化
- 特売情報・・・魚屋さんが売りたい商品を聞き出す
- 食材キープ・・・先で使いたい食材のキープするための情報
など。。。
例)来週に太刀魚を使った料理を作りたい、来週にはどれくらいの価格になりそう?
また安定して納品できる?
一週間に5Kg程使いたんだけどキープできる?
など先で使う食材にはこのように魚屋さんに聞いてみるのが一番です。
もしかしたら、海の状態次第では入荷できないかもしれない。
そんな時は別の食材を探すことになります。
このように先に情報を聞くことで料理長は仕事がはかどっていきますし、メニューの変更にも対応しやすくなります。
- 納品できない食材事情
- 輸入品食材事情
- 特殊な食材事情
- 特売情報
- 格安商品
など加工品業者さんならではの情報も持っています。
特に繁忙期を過ぎた時は格安商品が出回るので聞き出して原価を下げるのに役に立ちます。
また、常に食材事情で変わったことがないか聞くことで今後の対処もできるようになっていくので
率先してして聞いてみるといいでしょう。
- 野菜高騰の原因
- 仕入れルートの仕組み
- 生産者とのコネクション
など野菜業者さんならで情報も持っています
生産者とのコネクションを持っているなら特殊な野菜を優先して納品してもらうとか、
旬の先取りをするとか、そのために必要な情報を仕入れることができますよね。
また農場見学に行くことだってできます。
場合によっては深い情報を提供してくれる業者さんも!
地元に根ついている業者さんなら、店舗の空き状況も調べてくれたり、デザイン会社、
施行会社も知っている業者さんもいるので紹介もしてくれます
もしもあなたが店を出すときに役に立つ情報を持っているかもしれません。
聞いてみるのもいいでしょう。
私の地元広島市ではそれらを斡旋してくれる業者さんもいますよ。
また、全国規模で展開している業者さんの支店長クラスと仲良くなればこんな情報も提供してくれます。
あまり大きい声では言えませんが、全国の飲食業界のデータを持っている業者さんもいれば
業者間でしか知らない情報を教えてくれる支店長さんもいます。
特に全国的に展開している業者さんなら全国のデータを教えてくれたりもします。
例えばこんなこと
- ほかの県や都市はどうなのか?
- 求人はどうなっているのか?
- 店の数はどうなのか?
- どんな店は流行っているのか?
などデータベース化しているのでそこからわかることもあります。
仲良くなればこっそり聞いてみるのもいいでしょう。
また飲食業界についてどうすべきかのセミナー情報もくれたりします。
業者目線で語ってくれたりもします。
そのためには信頼関係を作っておきましょうね!
業者さん目線で話を聞くとわかることだってある!
たまには自分の業界を超えて配達する業者さんの話をその業界の目線で聞いてみるのも悪くないですよ。
そこから色々な事情が聞けたり、悩みや問題点、取り組もうとしていること、など知ることができます。
それを知ることで自分の業界に役立てることもできます。
どんなことかというと、ある業者さんは飲食店の納品だけでは、売り上げが追い付かないから、
福祉のほうに力を入れて売り上げを伸ばしたりする会社もあれば、ある協会への取り組みなどで売り上げを上げている業者さんもいます。
このように飲食業界の枠を超えた動向を知ることだってできます。
そこから自分の仕事にどう活用していこうか考えることができます。
例えば福祉関係ならそれに向けたメニュー開発のお手伝いなど料理人として、今後のセカンドキャリアを構築する場だって自分で考えることができるわけです。
まとめ
このように業者さんはあなたが知らないことをたくさん知っています。
料理人は料理を作るスペシャリストですが、業者さんは色々なことを知っているゼネラリストです。
知ってい情報は業者さんそれぞれですが、聞き出す内容によっては先の仕事で役に立つ情報だってあります。
聞かないなんて、もったいないことしてませんか?
知らないより知っておいたほうが良い情報もあるので、今日から業者さんに対する付き合い方を考えてみよう!
業者さんとの付き合い方の意識は事業パートナーですよ!!
これができない料理人が多いので、少しで多くの料理人に行動してもらい、良い関係を築いてもらいたいと思います。
いつもありがとうございます^^
業者さん♪
また、これを読んでくれたあなたにありがとう^^
シェアしていただけると励みになります^^