今や誰もが知るデザート。。。
「ティラミス」です。
今回はティラミスについてうんちくを語るよ!!
ちなみに、ブームがあったのは今から28年も前の事です。
(この記事は2017年に書いた)
私が12歳のとき。。。
どうでもいいですね。。笑
ティラミスの原型。。。
イタリアのドルチェですが、元の原型はズッパイングレーゼといわれています。
こんな感じです。
↓

ティラミスに似てるでしょ。
ズッパイングレーゼとはなんでしょう?
それは歴史をさかのぼることでわかっていきます。
ここでズッパイングレーゼの歴史をたどってみましょう。
ズッパイングレーゼの歴史
ティラミスの元となったのはズッパイングレーゼです。
「ズッパ」とはイタリア語で「スープ」を意味します。
「イングレーゼ」とは「イギリス風」のことを言います。
つまりイギリス風のスープの意味を持ちます。
ズッパイングレーゼはアングレーズソースを使います。
アングレーズもイギリス風の意味を持ちます
ズッパイングレーゼのルーツは16世紀半ばメディチ家シエナに遣わしたコレッジョ公爵を
もてなすディナーで出された「ズッパ・デル・ドゥーカ」が元になります。
ズッパ・デル・ドゥーカはどこで生まれたのかというと、コレッジョ公爵をもてなすために生まれたものです。
ドゥーカ=「公爵」の意味です。
このことから公爵のスープ、つまりズッパデルドゥーカは公爵をもてなすスープです。
これがズッパイングレーゼの始まりとされています。
特に、イギリスからの客人に好まれたことから、「イギリス人達のズッパ」、さらに「イギリス風ズッパ」になりました。
ズッパイングレーゼはスポンジと蜂蜜入りミルク、アルケルメス(赤色のリキュール)を使ったこの菓子はメディチ家でもてはやされたました
これがズッパイングレーゼの始まりとされています。
このようにいつの間にかズッパ・デル・ドゥーカはズッパイングレーゼになったというわけです。
ティラミスは時代の変化によって生まれたデザート
ティラミスで使う食材で欠かせないのはマスカルポーネというチーズですよね
ここでマスカルポーネのうんちくをちょっと
↓
マスカルポーネの語源は大航海時代にスペインの提督にイタリア人が差し出したところ
「なんてすばらしい味なんだ」=「マスケブエノ」→「マスカルポーネ」になったといいます。
そして時代の変化とともに物流や貿易が盛んになり
ズッパデルドゥーカからズッパイングレーゼ、ティラミスに変化し、北イタリア、ベネト州に登場しました。
レストランが疲れた体を癒やすため、お客のために作ったのがティラミスです。
ティラミスは60年代北イタリアベネト州のヴェネツィアで生まれた、マスカルポーネと卵をベースにしたイタリアの代表的なお菓子です。
あとティラミスはサボイアルディを使うのが基本です。
ビスコッティ・サヴォイアルディ
柔らかく甘いスポンジケーキ風の菓子である。名称はイタリア語で「サヴォイアのビスケット」という意味で、
イタリアでは単にサヴォイアルディと呼ばれることが多い。サヴォイア公国で15世紀の終わりに、
フランス王の訪問の時に献納されたためにこのように名付けられた。 ウィキペディア
このようにティラミス自体の歴史は約60年と意外に浅いですが、たどってみると16世紀までさかのぼっていくんですね。
ティラミスの意味
ティラミスの語源はもちろん皆さんが知っている通り
(知らなかったらすみません。。。)
- Tira「持ち上げる」
- mi「私を」
- su「上に」
直訳すると「私を上に持ち上げて!」 という意味。つまり「私を元気づけて!」という意味です。
卵やチーズ、生クリームなど、栄養いっぱいの材料を使っているので付いた名前です。
このような歴史を持つティラミスですが日本では1990年から91年にかけて、一大「ティラミスブーム」が起きました。
私が12歳のときに。。。
(しつこい。。。笑)
まとめ
ひとつのデザートの歴史を見てみるとこんな発見があるから歴史って面白いです。
今回はちょっとしたうんちくを書いてみました。
今更感が半端ないですけどね。。。。
どうしてもこの記事が必要だったんです。
それは新人調理師の育成のためです。
新人教育にはティラミスで説明をするのがちょうどいいかな~と思ったんで。。
なお、この記事は新人調理師に関することは一切書いてませんけどね。
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ではっ
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