どうすれば人は顧客、上司、先輩、同僚など上手にコミュニケーションがとれるようになるのか?
これは会社で働く管理者にとって悩みの種であるといえます。
うまくコミュニケーションが取れないと人材育成なんてできるはずもありません。
これは人材育成をする前にしないといけないことです。
そこでコミュニケーション能力を高めるにはいったどうしたらいいのでしょうか?
目次
コミュニケーションはキャッチボールと同じ

ありふれた陳腐な一言ではありますが、コミュニケーションはキャッチボールと同じです。
キャッチボールでは投げるスピードが速いと相手はそれについていけません。
また取りにくいボールを投げても相手はとれません。
プロの投げるボールが素人にとれないのと同じことですよね。
コミュニケーションも同じで相手にとってハードルの高い内容や喋るスピードが速くては会話が成り立ちません。
相手に合わせた内容の会話が必要です。
また、相手が話す内容やスピードも、あなたはそれを受け止めていかなくてはいけません。
あなたは、投げるのも受け止めるのもプロでなくてはなりません。
それはコミュニケーション能力の向上に役に立つはずです。
まずは何でもない会話から始める
コミュニケーションをするうえで仕事の話は大切ですが、まずは何でもない話からしてみることです。
いきなりあなたの店に営業マンが来て商品説明をされても迷惑ですよね?
それと同じで相手にとっても仕事の話ばかりしても相手は受け入れてくれないかもしれない。
まずはどんなことでもいいですから会話をしてみることが大切です。
「今日は暑いね」とか「昨日何して遊んだ?」とかそんな会話で十分です。
もちろん楽しい話や面白い話、笑いのある会話も大いに結構です。
それから相手のことを知り、仕事の話をしてしていくことが相手にとっても
心のハードルが下がり会話しやすくなります。
また相手の興味を知ることで相手は自分の興味に合わせてボールが飛んできてくれるため、受け取りやすく、投げやすくなります。
実際の会話でも「相手に合わせた会話」を常に心がけることがポイントです。
このように相手の事をまず知り、それから大切な仕事の話をすることで円滑なコミュニケーションを図ることができるようになります。
それには相手への理解が必要になっていきます。
理解ができると話の幅も広がっていき人間関係も構築され育成の役立ちます。
失敗談を話すことであなたが身近になる

誰だって今すぐあなたのようになれるわけではありません。
これまでにあなたもたくさんの失敗をしてきたはずです。
もちろん私も!
今も失敗の連続ですけどね(笑)
ですがこの失敗を話すことであなたへの距離感縮まっていきます。
年齢を重ねると自分の失敗談を話す機会というものはなくなっていきますが、失敗談を話すことで、その乗り越え方や、やり方を伝えることはできます。
「私は若い頃こんな失敗をしたことがある」
「それでこっぴどく叱られた」
それで
「なんで失敗したのか自問自答した」
「あの時はこういう気持ちでやっていて苦しかったがこのような気持ちだけは絶対に捨てなかった」
「誰でも脳みその能力は同じだから君も失敗しても大丈夫」
「気持ちとを捨てずに考え、行動すればきっとうまくいく」
こんな感じで話してあげると、相手も自分だけじゃないんだな。。。
と共感を示してくれます。
失敗から人は学ぶことができます。
人の失敗からも学べますが、自分の失敗を活かせるやり方を考えることのほうが大切です。
ある偉人はこういいます。
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りの、
うまく行かない方法を
見つけただけだ。
このようにあなたの失敗から学ぶことができ、もちろん相手にも自分の失敗から学ぶことができるように
諭してあげるのもあなたの仕事と言えます。
失敗をぶり返す人がいますが、それでは人は成長しません。
具体的に「ああしたほうがいいとか」
「こうしたほうがいいとか」いうのはその人の人格を否定する事にもなりかねない。
また責め立てるのもよくありません。
そうではなくて、なぜ失敗したのかを考え、自分自身にフィードバックさせる力をつけさせることのほうが大切なんです。
責任とるのはあなたですが、失敗をぶり返していいのは本人だけです。
これができるようになると自分のやり方というものが、自分で考えて身につくことができるようになります。
これが失敗談を話す理由の一つです。
誰でも失敗はします。
しかし今、必要なのは具体的な方法ではないのかもしれません
解決方法のを見出すようにすることのほうが大切なんです。
これは自分の失敗談を話する最大の利点だと思います。
ここで私の失敗談をひとつ紹介します。
それは20台前半のころの話です。
口の中がズタズタになる恐れアリ!? 私は当時、ホテルのイタリア料理店でパスタを担当していました。 まだ20前半で駆け出しのころです。 先輩にいろいろ教えてもらいながら、毎日を必死に生きていました。毎回新しくパスタソースを教えてもらう度に頭がパンパンでした。 毎週パスタソースを変えるんですが、その時はカニを使ったパスタソースを教えてもらいました。 カニのトマトソースです。 カニ殻をしっかりと焼き、ミルポワ(香味野菜)とともにトマトソースで煮込んで最後にムーランで漉して、カニの身を入れて仕上げるんですが 私はその事をあまり聞いていいませんでした。 (話が右から左へスルー状態です)←完全に私の落ち度 そして、そのままカニの身とパスタを合わせてお客様に出していました。 このパスタを出すとカニの殻がそのまま残っているため口の中が切れてしまう危険があります。 これやばいでしょ。。。 当時の私はこんな失敗をしていました。 今では考えられないような失敗です。 今の時代にこんな失敗をやってしまうと大事件です!!
このように「失敗を重ねて今の自分がるんだよ」という話をしてあげましょう。
誰でも初めは失敗しますからね。
人は失敗をする生き物です。
ですが偉人の言葉を借りると、「うまく行かない方法を見つけただけだ。」
このように考えることができます。これは誰にも当てはまりますから。
あれやこれやいろいろなことを言わない

コミュニケーションにおいて一度にたくさんのことを言われても
結局伝わらないばかりか、相手は理解はできません。
一度に2つ飛んでくると、キャッチできなくなります。
3個ならなおさらです。
お手玉の達人なら話別です。
聖徳太子なら話は別です。
キャッチボールのときは、一度に投げるボールは、1個だけです。
2個も3個もボールを投げては、当然ですが、相手は受け取れません。
コミュニケーションでも同じです。
たくさん教えてあげるほうが、相手もたくさん身につくと思っていますがこれは間違いです。
「こうしたほうがいい。ああしたほうがいい」と、一度にたくさんの話をする人がいます。
たくさん教えてあげるほうが、相手もたくさん身につくと思っています。
しかし、受け取る側にしてみれば、これほど受け取りにくいこともありません。
たくさんの話を一度にされてしまうと、頭の中で整理ができなくなり、何が言いたかったのかが分からなくなります。
結局1つも身につかないということになってしまうのです。
なのでコミュニケーションにおいては論点を一つに絞り話をしていくことが大切です。
目は口ほどにものを言う
コミュニケーションにおいて顔と顔を合わせ手話をすると相手の表情から察することができます。
特に目は心を映し出す鏡と言われます。
コミュニケーションにおいて顔と顔を合わせる、目と目を合わせる、それが大切です。
目から表情が読み取れます。
もしも相手の目が少し、あなたの話をしている内容と差があれば、聞き直してみるとかするのも手段の一つです。
今はメールなどのやり取りが多くなってきましたが、メールで済ますというもは少し考え物です。
メールでは、相手の感情や気持ちを知ることができません。
またお互いの理解にずれが生じる場合だってあるからです。
なのでコミュニケーションにおいてメールはきっかけを作る手段で、、やはり顔と顔を合わせていくのが一番方法です。
価値観を共有する
コミュニケーションを高めるうえで価値観を多く共有すれば人間関係がよくなります。
これはあなた自身と仲の良い友人がいることと同じで職場でも同じことが言えます
相手と多くの価値観を共有することでそれだけコミュニケーションも活発に行われます。
そうするとチームワークもよくなっていきます。
価値観を多く共有するにはあなた自身の積極的な発信と収集が重要になっていきます。
自分の情報を自ら発信するということは「私はこういう人間です」と自分をオープンすることです。
そうしなければ、相手にはあなたのことを知ることができません。
相手の情報を収集するにはあなたが積極的に収集することです。
でないと相手のことを知ることができません。
そうしないと多くの価値観は共有できません。
共に働き汗を流していく仲間ですから、できるだけ多くの価値観を共有することでチームワークが生まれ活発になっていきます。
また相手が何を考えて行動しているのかもわかるようになっていきます。
価値観を多く共有するということは観察が必要でそれに伴う行動が必要なのです。
つまりコミュニケーションを高めるはあなた自身にかかっているということです。
相手はそんなスキルを持っているはずはありませんから、あなたがやるべき仕事は相手との価値観の共有です。
これがコミュニケーションを高める上で大切なことです。
まとめ
飲食店の仕事はお客さんに接する仕事、料理を作るだけではありません
スタッフとのコミュニケーション能力も大切です。
その能力を向上させるには相手を知ることが大切です。
それがを知ることができないと相手は理解できません。
理解ができないとコミュニケーションも取れません。
これまでの「見て覚えろ」では通用しなくなっていますので、あなた自身が今までお客様にしてきたことを
スタッフにもしていかないといけない時代です。
そうしないと人材育成はできないと思っています。
そして相手との価値観を多く共有し、ともに分かち合える環境作りが必要なのです。
その為にはあなたの積極性にかかっています。
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