あなたは飲食店をしていて日々の仕事を振り返ってこのように感じることはありませんか。
「いつになったら楽になるんだろう」
気の遠くなるような飲食店の仕事量に悩みながら こう感じたことはあるのではないでしょうか。
「どうすれば効率よく楽に仕事ができるのか」
自分の仕事を部下がやっても同じ成果が出るようにしたい。
空いた時間を将来の成長のために当てたい。
「仕組み」とは誰がいつ何度やっても同じ成果が出せるシステムのことを言います。
この「仕組みの仕事術」には才能や意志の強さは全く関係ありません 。あなたや部下の学歴や性別も関係ありません。
面倒くさがり屋でも集中力がなくても関係ありません。
そしてお金も必要はありません。仕組み作りとは一定のルールに従うだけで誰がやっても成果をの出せるノウハウです。
今回の記事の目的はあなたの仕事を楽にする「仕組み化」のノウハウを今すぐ身につけてほしいと思い書きました。
だってね!いつまでも体が動くと思ってたら大きな間違いと思うからです。
※ノウハウは人に教えてもらうことをそのまま実行するのがノウハウではありません。
それはメソッドです。
あくまでも自分でトライアンドエラーを繰り返し自分のものにしていくのがノウハウです。
自分のノウハウを持つと強いですよ。
なぜなら自分だけの経験を生かして成功に近づけていくことができるからです。
そのためには自分で考えて行動することも大切です。
この「仕組み化」の記事はあくまで目安と捉えてらえてほしいと思います。
目次
なぜ仕組みが必要なのか考えてみましょう。
個人の力に頼ると仕事は安定していきません。
なぜなら。。。。
飲食店の多くは人ありきで成り立っているからです。
仕事ができる人が欠けるとその店は安定した料理を出すことができなくなってしまう。
こんなことは飲食店にとって多々あるのではないでしょうか?
特に飲食店の提供している料理のレベルが高ければ高いほど、仕事ができる人が欠けてしまうとその結果は顕著に現れてしまいます。
個人の力に大きく依存してしまう。
もしも仕事ができる人がいなくなったらどうしますか?
きっと店のクオリティは下がってしまいます。
またこんなことも考えられます。
多くの料理人は自分が一番おいしい料理を作れると思っているから他の人に仕事を教えるようなことをしません。
教えようと思っていてもなかなか伝わらない。。。
そんなことってきっとあると思います。
私も以前それに悩んでいましたからね。
ですが、すべて自分のレベルに合わせる必要なんてないのです。
そもそも仕組みを作るうえである程度の妥協点は必要です。
なぜならあなたの作る料理とあなたより劣っている人が作る料理には経験と知識と調理過程での気づき方が違うのですから。
同じようなレシピで作ってもまったく同じものにはなりません。
これはしょうがないことです。
しかし、職人気質の人であればあるほどそれを認めようとしないのが現状ではないでしょうか?
職人気質の人であればあるほど人に仕事を任せるようなことはしないのではないでしょうか?
たとえ任せていたとしてもうまく人が育たない。
それが飲食店の教育ができていない何よりの証拠です。
飲食店の仕事は別にスタッフとプロレスをするために働いているわけじゃないでしょ?
お客様に喜んでもらう仕事なのです。
そしてそこから売り上げを伸ばすために仕事をするわけです。
そのためには「仕組み」ってとても重要な仕事のひとつです。
ここでちょっとたとえ話をしてみましょう。
あるハンバーグレストランの話
ある街に美味しいハンバーグを出す小さなレストランがあります。
この店には腕利きのシェフがいます。
彼がハンバーグを焼くと中身はジューシー、表面には香ばしく焦げ目の付いた絶品のハンバーグが焼き上がります。
その店には もう一人の若い料理人がいます。
そのシェフ はたまに彼を指導しますが、なかなか同じでベルに届きません。
達人のハンバーグが評判でそれなりにその店は繁盛しています。
ただ現状では店の規模を拡大したり店舗を増やしたりすることは難しいそうです。
一方、同じ町にファミリー向けのレストランがあります。この店に達人シェフはいません 。
調理を担当するのは主に学生アルバイトなのでハンバーグの味も達人の店にはかないません。
しかしこの店では誰か調理場に立っても同じ味になるようマニュアルが作られています。
調理担当になったアルバイトは研修をしっかり受け調理の手順やコツを教わっています。
ホールにも同じようなマニュアルがあり皆ができぱきと動き回っています。
その店は近隣のエリアに順調に店舗を増やしています。
さらに売り上げを伸ばそうとするのならこの「仕組み化」をしていく事は避けて通ることのできない仕事になっていきます。
そのためには仕事の「仕組み化」が必要になっていきますよね。
これは
- いつになったら楽になるんだろう
- どうすれば効率よく楽に仕事ができるのか
という問題を解決しているからです。
そこから次の展開を考えて行動している結果に他ならないのです。
たとえ話ですが、このような問題を解決していくには「仕組み」を作ることが重要になっていきます。
仕組みを作った時のメリットは三つある
一つは店の料理の味が良くなること
次に同じく料理の味が安定すること
もう一つは達人シェフの才能をより活用できるようになることです。
アルバイトが同じ味のハンバーグを焼けるようになれば達人シェフはどうなっていくでしょうか?
新メニューの考案や後進の育成に力を使うことができるようになります。
仕組みを作ることで仕事は単調な日々の繰り返しから次のステージへ進むことが可能となるのです
仕組みがなければ達人シェフは看板メニューのハンバーグを毎日焼き続けなければなりませんよね。
仕組みを作るメリットをまとめてみるとこんな感じです。
- 店の料理の味が良くなること
- 料理の味が安定する
- 達人シェフの才能をより活用できるようになる
仕組みがあれば誰でも達人の味に近づける
この2軒のレストランにおいて達人のハンバーグを食べてみたいという人とファミレスは所詮ファミレスと思う人もいるかもしれません。
しかし一度行ってみたいと思ってもその後また行きたい今度は同僚や知り合いを連れて行こうとなるということなるとそれはまた別の話です。
しかし仕事においては先ほどに言いましたようにどうすれば仕事が楽になるのかを考えていかないと、いつまでたっても時間は作ることはできません。
- どうすれば効率よく回せるのか
- どうすれば誰がやっても同じような成果が出せるのか
ということを考えると仕組みを作ることによってそれが解決できるようになるのです。
いくら達人 シェフ がいても他の人が変わりができなければ仕事は安定していきません。
マニュアルなどの仕組みがあれば誰でも同じ成果を出せるようになっていきます。
個人の能力を仕組み化すればより大きな成果につながっていきます。
つまり
これが仕組み化です。
仕組み化を作る時間も必要でしょう。
時間がないのなら無理してでも作るべきだと思うんですよね。
「時間がない!?」
それは本当にそうでしょうか?
私は疑問に思うことがあります。
年がら年中飲食店は忙しいですか?
毎日忙しいですか?
時間がないと決め付けてるのはあなたかも知れませんよ。
労働時間内で仕事をするのは大いに結構です。
労働時間内で仕事をするまじめな人間が多いですよね。日本人は
でも本当に仕事をしていくべきことは仕組み化をはかり誰がやっても同じような仕事ができるようにする。
考えないでいいように考える。そして「売り上げを上げる」それが本当の仕事ではないでしょうか?
それが自分の人生にもつながっていくのではないでしょうか?
仕事にまじめな人が多いけど自分の人生にまじめに考えていない人が多すぎると思うんですよね
関連記事⇒ん?飲食店?時間がないの?じゃ作りましょう。。時間は作るものだから
また、マニュアルを作ったことがない人って結構いると思うんですよね。
特に職人気質な人ほどそうだと思います。
以下の記事ではマニュアル作成の目安というものを書いてあるのでこれを機会に検討してみてはいかがでしょうか?
関連記事⇒[具体的に書いた]飲食店のマニュアルとオペレーションの作り方マニュアル~形から内容までのお話~
仕組みとは誰でも同じ効果が出せるシステムです。
私は仕組みとは誰がいつ何度やっても同じ成果が出せるシステムのことであると定義しています。
先の2件のレストランに当てはめて考えてみると 達人 シェフがいる店は達人シェフがいるにもかかわらずその技術は結局達人シェフだけのもので終わりました。
もしその彼がいなくなるとその店はどうなるでしょう。
店の売り上げはたちまち落ち込んでしまいますよね。
一方もうひとつのお店では達人主婦のハンバーグを学生アルバイトでも味を再現できるような簡単なレシピに落とし込みをすることでシェフの味を店の味にすることができます。
これができるようになっていくと順調に店舗を増やしていくことができるようになっていきますよね。
これこそが仕組み化です。
ハンバーグで話をたとえてみましたが、ある程度料理のレベルが求められる仕事でも仕組みは作れます。
それは仕事を分解していくことで仕組みは作れるようになっていきます。
詳しいことは以下の記事書きました。
自分の能力を仕組み化できる人が一流の人
できるビジネスパーソンほど仕組み作りが上手です。逆に言えば能力が高いだけではできるビジネスマンとはいえません
料理人も同じです。
技術だけが高いだけでは一流の料理人とは言えないのです。
人にものを教え仕組みを作り空いた時間で更なる 新メニューの考案や 後進の育成、販促などに力を使うようにしていくこと
これが一流シェフの仕事術だと私は思います。
これができるようになると将来的に「てこの原理」のように大きな「レバレッジ」が効いていきます。
仕組み化ができないのならまず環境整備から考えてみよう
ここまで読んでみて仕組み化ができないと思うのなら今のあなたが働く店の環境を考えてみてください。
あなた自身が「仕組み化を作ることのできる環境なのか?」
もしそうでないのなら環境の整備から始めてみましょう。
何事も始めるにはそれをしていく最適な環境が整ってこそ集中できるものですからね。
環境を改善していくことで色々な可能性や展開できることもあります。
例えば機能性の向上による生産性の向上、仕事の効率化、仕組み化にもつながっていきますよ
時間短縮、それによる従業員満足度の向上が図ることができます。
今一度自分の環境を考えてみましょう
まとめ
仕組みとは「誰でも再現できるシステム」のこと
仕組みを作れば時間に余裕が生まれ新しい仕事に着手できます
自分の能力を仕組み化できるのが一流のビジネスパーソン であり一流の料理人。
体はいつまでも動くと思ったら大きな間違いですよ。
私はそう思うけどあなたはどう思う?